最期の時を過ごす母親と息子との一瞬の時間
現役看護師の
うんことDIETと健康に関するブログ
うんこサロン💩にようこそ
この一週間 気がつくと同じ曜日が巡ってきてしまっている(;^_^A💦
訪問看護の業務の中には、命のボリュームを看るものから お薬が飲めてるか排泄や食事、睡眠は取れてるかなど日常の生活の調整まで とても幅があります
ここ最近は前者が多く、その時のために夜も待機してました
ブログ書く時間もないのかというば、そうではありませんが全力で勤務して帰宅したら全身脱力で愛犬とまったり電池切れでTV📺の方向を見ているだけになります🧐
しかし、現在仕事そのものが自分であり自分らしくサービスを提供しているので、いい疲労感ではあります
なにゆえ 身体はすっかり中年のおばちゃん(大阪では親愛をこめて おばちゃんと呼びます)なので 疲労の回復にも時間がかかりまた少しずつ蓄積しています😅
その中で 先日は心にぐっとくるシーンがありました
日本の場合 映画やドラマの中では「愛してる」というセリフもありますが、日常的にはほぼ聞かないように思います
「大好き」
この言葉が好きの最上級では、ないでしょうか🤗
「大好き」という言葉は、人から動物 食べ物などあらゆる対象に対して使えて少し可愛らしいニュアンスを含んでいます
90歳半ばのお母さんが 人生の最期のステージにいます
一人息子さんが、仕事の合間をぬって会いにきました🚙💨💨
お母さんは、ほとんど声も出ないくらいの体力です
息子さんが、お母さんの頭をなでなでします
お互いに愛おしそうに、視線を合わせています
お母さんが 息だけの声で
『だいすき』
「明日も 来るからね」と息子さんの声掛けに
『まってる』
あーーー お母さんには不必要な私が 横にいて ごめんなさい😔
お母さんは施設で生活しています
通常でも子供は自立すると別所帯なので、親の生活の様子を知ることはありません
施設で暮らしているからと言って、事細かに生活の内容の連絡はこないです
逆に事細かに連絡がくると、家族も困ったことになります
施設には介護士、看護師などの専門家がいるので【おまかせ】になる場合が多いです
今回は 施設に看護師もいますが、外部事業所の看護師が訪問することになりました
外部事業所の訪問看護師が訪問することの利点は、訪問時間の間はその患者さんに関わります
60分なら60分 その患者さんに必要な看護を実施します
密に接します
毎日 息子さんにメールや動画で様子をお伝えしています
現代は、60歳でも働き盛りです
自分の身体も、そろそろお疲れ様になるけれど仕事も忙しい子供もまだ自立していない親が介護が必要になったと自分の余裕のない年齢ですね
しかし、どんなに住んでいる場所に距離があっても、見つめあっているお母さんと息子さんの心の距離は近く親子の愛でしっかりと結びついている様子を拝見しました
施設という自分の家ではない環境
レンタルだからベッドも布団も昔から使ってきた自分のにおいの染みついてない
ご飯の食器も施設の食器
握るベッドの柵もスチールで冷たい
借りてきた空間に存在するなか、唯一 本当に自分の【息子】が目の前にいる
お食事も ほとんど摂らない お母さんの
『だいすき』
あまりにも可愛らしく、愛情のすべての表現であるところに感動しました
こんな場面に、たびたび立ち会い自分の心も浄化されています
いまネットが普及し写真でもなんでもSNSで送れる時代ですが、写メやデジタルフレームではダメなんです
高齢者は、息子の写真だと認識できません
写真をコピーしてクリアファイルにいれベッドサイドに吊るそうと準備しています
お母さん にこっと微笑んでくれるでしょうか